商標問題を創業したての会社の立場から
最近話題になった、ティラミスの商標問題
こちら、本家のシンガポールの会社のは食べたことあります。
味はもちろん美味い!何せ1瓶700~800円ぐらいする。
1瓶は1人前なので、持ち帰りのケーキ1つと考えると高い。でも美味しいし、瓶もお洒落なので、食べ終わった瓶は洗って、砂糖入れたりして再利用しています。
ロゴやイラストがお洒落感であったり、話題性ある価値あるブランドだから、高くても買うし、それを再利用する事にも抵抗ないんですよね。
ブランドって一朝一夕ではできるものではなく、浸透させる時間と緻密なマーケティングと信頼が必要で労力がかかります。築き上げたブランドを商標を制度を利用して狡猾に横取りしたのが今回の問題
お隣中国ではよくあるんですよね。
でも、この日本で同じような手法が使われているとはびっくりでした。
はてさて、ここから本題なのですが、私も自社サービスを展開しております。やっぱり、自社サービスを展開する上では商標は考慮します。
自分の考えているサービス名が商標登録されていないか?
これは下記のサイトで簡単に調べらます。
・特許庁プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage
ただ、商標登録無くても同じサービス名ないかは調査した方がいいです。
検索して同じ名前のサービスがあればユーザー混同するし、大抵、先に出しているサービスの知名度共に強いのが通常でしょう。どうしても、そのサービス名がよくて、すぐに普及できるなら、その通りでも無いですが
仮に考えたサービス名が商標登録されていませんでした。じゃあ、商標登録しようとは中々、決断できないんですよ。
1.金銭的な問題
商標の登録もタダではありません。登録料がかかります。
これが最低でも28,400円
・内訳
出願時特許庁印紙代 12,000円
登録時特許庁印紙代 16,400円
しかも、これは1区分当たりの費用です。 商標には区分があるんです。
きちんと商標対策するなら1区分ではすまないんです。
例えば例えば、同じブログサービスの「アメブロ」
商標登録の区分数はなんと40区分!!
- 第2類:塗料、着色料・腐食の防止用の調製品など
- 第3類:洗浄剤、化粧品など
- 第5類:薬剤など
- 第6類:卑金属、その製品など
- 第7類:加工機械、原動機(陸上の乗物用のものを除く)、その他の機械など
- 第8類:手動工具など
- 第9類:録音・録画済みのビデオテープ、ビデオディスク、CD-ROM、磁気テープなど
- 第10類:医療用機械器具及び医療用品
- 第11類:照明用、加熱用、蒸気発生用、調理用、冷却用、乾燥用の装置など
- 第12類:乗物、その他移動用の装置など
- 第14類:貴金属、貴金属製品であって他の類に属しないもの、宝飾品、時計など
- 第15類:楽器など
- 第16類:紙、紙製品、事務用品など
- 第18類:革、その模造品、旅行用品並びに馬具
- 第19類:金属製でない建築材料
- 第20類:家具、プラスチック製品であって他の類に属しないもの
- 第21類:家庭用・台所用の手動式の器具、化粧用具、ガラス製品、磁器製品
- 第22類:ロープ製品、帆布製品、詰物用の材料・織物用の原料繊維
- 第24類:織物・家庭用の織物製カバーなど
- 第25類:被服・履物など
- 第26類:裁縫用品など
- 第27類:床敷物・織物製でない壁掛け
- 第28類:がん具、遊戯用具・運動用具など
- 第29類:動物性の食品、加工した野菜、その他の食用園芸作物
- 第30類:加工した植物性の食品(他の類に属するものを除く)、調味料
- 第31類:加工していない陸産物、生きている動植物、飼料
- 第32類:アルコールを含有しない飲料、ビール
- 第33類:ビールを除くアルコール飲料
- 第34類:たばこ、喫煙用具、マッチ
- 第35類:広告、事業の管理、運営
- 第36類:金融、保険、不動産の取引
- 第37類:建設、設置工事・修理
- 第38類:電気通信
- 第39類:輸送、こん包、保管、旅行の手配
- 第40類:物品の加工、その他の処理
- 第41類:教育、訓練、娯楽、スポーツ、文化活動など
- 第42類:科学技術、産業に関する調査研究、ソフトウェアの設計・開発
- 第43類:飲食物の提供、宿泊施設の提供
- 第44類:医療、動物の治療、人・動物に関する衛生、美容、農業、園芸、林業に係る役務
- 第45類:結婚又は交際を希望する者への異性の紹介、葬儀の執行、家事の代行など
※引用元
ブログサービスで有名な「アメブロ」が登録されている商標の区分は? | 商標登録ファーム( J-star国際特許商標事務所)
もう、いくらかかるか分かりません。
仮に1区分だけ登録しようとしましょう。
しかし、知名度も資本も無い会社がリリースしたサービスは無論、最初はブランド価値は皆無。そんな急いでする必要ないかなと考えちゃうんですよ。
ただでさえ、創業したてでお金がない。
サービスリリースしたけど、ネーミング、ロゴが本当にこれでいいのか自信がない。
もしかしたらサービスピボットするかも
そしたら、費用がムダ金だ
とか、中々切り出せません。特に資本が少ない弱小スタートアップは。
多分、申請する時はサービスに自信持てた時になると思います。それを早く持たないといけないんですよ!
いきなり、数千万、数億の資金を調達しちゃうスタートアップはリリース時にこの辺も用意周到に進めているんでしょうね。